莫連会
過去の日本のフェミニスト10名を選び、テキスタイルを作ることを目指すプロジェクトです。
2020年6月に伊藤春奈さんがツイートした海外のフェミニストのテキスタイルを見て、日本版を作りたい!と取り組んできました。
人選のための勉強会や、「莫連(ばくれん)たちの読書会 フェミニストたちについて知る」という読書会を経て、フェミニストたちのイラストを版画制作しました。
現在、版画の図案を採用したバンダナおよびzineを販売しています。
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【自己紹介とご挨拶】
こんにちは。わたしたちは「莫連会(ばくれんかい)」という、過去の日本のフェミニストたちの布(テキスタイル)を作ることを最終目標としているプロジェクトグループです。「莫連」とは女だけに使われてきた悪口で、「世間ずれしてあつかましいこと。また、そういう人。すれっからし。(大辞林)」「世間ずれしていて悪がしこいこと。また、そのさま。すれっからし。(精選版日本国語大辞典)」という意味があります。わたしたちはこれまで1年近くかけて勉強会を重ね、誰を布の人選に採用するか検討し、最終的に以下の10人の女たちを選びました。
・高橋瑞(たかはし みず)
・金子文子(かねこ ふみこ)
・山川菊栄(やまかわ きくえ)
・島成園(しま せいえん)
・楠瀬喜多(くすのせ きた)
・長谷川テル(はせがわ てる)
・保井コノ(やすい この)
・知里幸恵(ちり ゆきえ)
・斎藤百合(さいとう ゆり)
・高橋くら子(たかはし くらこ)
過去のフェミニストたちを調べてみて、気が付いたことがあります。先頭を歩く女たちは常に後進の女たちを意識し、育てようと試みてきたこと、そして、後ろを歩く女たちは歴史を掘り起こし、前を歩いた女たちの生き方や考えを少しでも記録を残そうとしてきたことです。「正史」に残らず、男たちの書いたものでは「莫連」呼ばわりしかされない女たちの生き方は、それを語ろうとするだけでも常に政治的な試みなのです。 もちろん、今の時代から見て、批判されるべき点があることも十分考えられます。特に戦争への態度、マイノリティへの視線、そして天皇制に向き合う姿勢は今だからこそ検討できることがたくさんあるでしょう。そうした点についてもう一度検証しあうことも、今後わたしたちが間違いを犯さないためにも必要なことだと思います。 何百年前の女たちの葛藤は今のわたしたちにも通じるものがあり、社会のあまりの変わらなさに怒り、そして立ちすくんでしまうかもしれません。でも、だからこそ、前に進んでいくために、過去のたくさんの「莫連」たちの手を取り、そこに連なってみませんか。
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政治的な手芸部
3/8ウイメンズマーチに向け、デモのバナーを作るプロジェクトです。ウイメンズアートというTwitterアカウントで見かけたイギリスのニッターズクラブのトランプ来英抗議のバナーを見たことをきっかけにTwitterで呼びかけし、2020年は27名、2021年67名、2022年は103名、2023年は108名が参加しました。
山姥のメンバーかんな、マルリナに加え、ちひろ、maccaの4名の実行委員会メンバーでバナー制作を行っています。
毎年、完成したバナーはデモやスタンディングなどの抗議の場に持参しています。
参加にあたっては、
・手芸で政治的なことを語るという理念に共感できること
・差別に反対し、自身の特権性について点検しようとする姿勢を共有できること
・自分をフェミニストだと考えていること
・本人が手を挙げること
という点をお願いしています。
2021年はそれぞれのパーツをつぶさに見ていただける冊子形式のzineを作りました。こちらは残念ながら現在在庫がなく、重版の予定もありません。
2022年は新聞形式のzineを作りました。プラカードしてデモにも持っていける丈夫な紙に印刷しています。pictspaceでの通販の他、
エトセトラブックスbookshop、IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
、本屋lighthouseにて販売中です。
2023年は「生存」
闘う糸の会
準備中